2008年03月11日

葉山有樹氏との対話 

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「魚になった少女」by YUKI HAYAMA 一つ一つの作品にストーリーが。

デザインミュージアムで開催されていた
YUKI HAYAMA 「Ceramic Stories」展覧会。
ヘルシンキ滞在中は行きそびれてしまいました。

DESIGNMUSEO.jpg
DESIGN MUSEUM

帰国後それが心残りである時
ふと思いつき葉山氏のブログに書き込みをしてみました。

すると翌日!葉山さんからメールが届いたのです。

「yumicoさん、ブログへのコメントありがとうございます。
katiさんのお名前懐かしいです。
彼女にはアートーデパートメントに滞在中、とっても親切にして頂きました。
(中略)
今日は懐かしい人に会えた気分です。
ヘルシンキでの滞在が懐かしい。
ありがとうございました。」

それから幾度かやりとりを交わし、
お話を伺う機会を得ることができました。

週末、スパイラルカフェでお会いした際の
葉山氏との対話ダイジェストです。(H=葉山氏 Y=yumico)

Y「日本伝統工芸の陶芸家であった葉山さんがモダンアートの
DESIGN MUSEUMに展示されるような独自の世界観をもった
作品をつくるようになったきっかけは?」

H「15歳から地元の窯元で修行をしていて8年ほどたったある時
行き詰まりを感じたんですね。「北欧モダンのような機能美、
実用性が現代においては主流になる中で日本の器の
装飾は必要なのだろうか」と。それから文様の
研究を歴史を紐解きながら探し始めたことがきっかけです」

「すると古代文明にはじまる太古の昔から人間は器に
文様を施してきた。それは祈り、人間の営み、信仰心、
次世代へ継承すべき文化を意匠で伝承するという
意義があることが分かったのです」

Y「デザインミュージアムの展覧会テーマ
Ceramic Storiesの意味は何ですか?」

H「私は作品を作る前にまず物語を書きます。
作品ひとつひとつにストーリーがあるという意味です。
1つ作るのに3ヶ月はかかります。」

「たとえばこの森羅万象図はインダス文明の更紗の柄です。
4大文明の中でインダス文明が一番謎が多いと言われて
います。謎から想像力を働かせ自分なりのストーリーを
つくります。森はちなみに生命の根源、という意味です。」

Y「フィンランドだから、森ですね!なるほどです。それにしても
モダンアートの聖地、ヘルシンキDESIGN MUSEUMで
装飾美の葉山さんの作品が評価されたのは何でしょう」

H「”無用の美”ということばがあります。一見無用に見えて
実は必要なもの。文様はそういったものです。機能主義の
フィンランドではかえってそれが新鮮だったのでしょうか。
受け手によってそれぞれ感じ方は違うのでどうでしょう」

Y「アトリエではデザイナーたちとどうやってコミュニケーションを
とっていたのですか?言葉は?」

H「私は日本語以外の外国語が話せません。石本さんに
通訳をしてもらったりしていました。」
「この”魚になった少女”という作品は自分が異国の地で
言葉でやりとりが出来なかった時、世界共通の言語として
手話を研究しました。そして言葉の響きを知らない、
人たちの苦しみを知り、この本を書きました」

Y「アトリエを訪れた時にkatiのように和陶器の権威である
デザイナーのみならず、Heini、Pekka挙って日本的な
作風に傾倒しているのを感じました。また皆さんの
日本への興味がひしひしと伝わる、これは何だろうと
思いました。芸術部門は日本ブームか?と。

もしかしたら葉山さんの影響もおありになるのでは」

H「そうだったら嬉しいですね。今度はアラビア窯で
もっと長く滞在したいです。またいつか行きますよ」

とこのあたりでSPIRALキュレーターのO氏登場、

続く。。。

葉山さんのストーリーを知る3冊。
「A Pattern Odyssey」(素晴らしい文献です!)
「瑠璃と剣」
「魚になった少女」

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