
アラビアの新作RUNOをアラビアファクトリーで実物見てきました。
夏のモチーフが表紙のカタログはまるで美しいアートブックのよう。
RUNOのカタログの見開きに
「Villiinny Runosta」というキャッチがあって
英訳では「Crazy about RUNO(RUNOに夢中!)」
とデザイナーのHeini Riitahuhtaさん自身が
照れ気味に説明してくれました。


ツアーのお客さまたちも、そして私も目を奪われました。
HP上の写真より実物ははるかにスバラシイ。
このシリーズはビルガー・カイピアイネンの不朽の名作
Paratiisi(パラティッシ)と同じモデルにアラビア専属若手気鋭女性デザイナー
ヘイニ・リータフフタがデコレートしたアラビアこの春の新作です。
パラティッシといえば
カイピアイネンがフィンランドの夏から冬へと移り変わる自然を描いたシリーズ。
ヘイニは名作パラティッシのフォルムに
フィンランドの春夏秋冬、四季を描くという大いなる試みに挑みました。
パラティッシのフォルムはビルガー・カイピアイネンが他にAPILA(アピラ)
をデザインした以外には誰も手をつけていない、いわばカイピアイネンの
”永久欠番”?のようなものだと思っていたのですが、
とそのことをデザイナーのヘイニに尋ねると
アラビア陶器は”一つのフォルムデザインを一人のデザイナーが
独占しない、共有する”という伝統があるそうです。

アラビアファクトトリーにあるアーティストのアトリエにヘイニを訪ね
RUNO誕生秘話を聞き、お土産に小さくて愛らしいエスプレッソ
カップ&ソーサーをプレゼントされました。
日本に戻り他の新旧アラビア陶器と組み合わせてみたのですが
柄があるわりには派手すぎずコーディネート自在です。

ミッドセンチュリー期のアラビアアートデパートメントのデザイナーで
植物モチーフをおおく描いたエステリ・トムラのISOKUKKAと比較してみたら
赤絵とフューシャピンクの色合いがほぼ同じ!驚きました。時代を経ても
アトリエの釉薬や技術はこのように受け継がれているんだな、と。

ガラスとの相性もよし。カルティオのレッドとも合います。

耐熱なのでオーブンウェアとしてココットにも使えます。
(ベリーとりんごのクランブルをつくりました)

パラティッシを意識しながらも、モノトーンの色合いにヘイニの
デザイナーとしてもこだわりを感じました。サイト上では黒、グレーのように
見えますが、冬(Talvitahti)の色は青グレー、藍色に試作を重ね生み出した
絶妙な色です。この色合いはアラビア製陶所初期に使われたブルーで
西洋骨董のようなクラシックな雰囲気をも醸し出しています。
そして私の中のギモン、謎(ミステリー)が一つ解けました。
使いやすい21cmプレートが秋、一色しか出ていないのが不思議
だったのですが、、、カラフルな季節折々のディナープレートと
組み合わせたときに重ねる小プレートが引き立て役となるようあえて
モノトーン一色にし引き算のマジックを取り入れていたのです!脱帽!!
カタログでは冬の21cm プレートが薄紙にほのかに印刷され
透かし見えるディナープレートとの組み合わせ配色が見れるように
製本されています。
すでに先行販売した経過でのフィンランド市場のリサーチによると
一番人気は冬(Talvitahti)だそうです。モノトーン好きは日本人だけ
ではないですね!たしかに昨年彼女がデザインした2008年クリスマス
マグBysanttiもグレーが人気色だったので冬、というテーマはフィンランド
らしいモチーフなのかもしれません。1年の大半が冬ですからねー。
このシリーズは実はまだ未完らしく
これから四季の移り変わりともに市場の声を聞き
軌道修正しながら新しいラインアップをどんどん
発表していくとのことです。
アラビアファクトリーやストックマンでは先行販売開始!とのことです。
見たら夢中になりますよ。RUNO